【独自】「安曇野」ナンバー実現を 市が準備へ 近隣自治体と連携
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021123100462

安曇野市が自動車のナンバープレートに希望する地名を表示できる
「ご当地ナンバー」として「安曇野」の導入を目指し、準備を進めることが31日、分かった。

一帯の住民に地元への愛着を深めてもらいながら「走る広告塔」として全国に安曇野を発信し、観光振興につなげる狙い。

市は近隣自治体と連携して申請主体となる県に導入の意向を伝え、安曇野ナンバーを実現させたい考えだ。

県内でご当地ナンバーが新たに採用されれば、2006年10月導入の「諏訪」以来となる。

17年の前回募集時は
▽複数の市町村で構成する一定のまとまりがあるエリアである
▽軽自動車を除く自動車登録台数がおおむね5万台以上
▽名称に一定の知名度がある
▽対象地域の合意が形成されている―といった条件が示された。

国土交通省は来年度、ご当地ナンバーの募集を再開する方針で、基準をどうするか検討会で議論を進めている。

安曇野市は隣接する北安曇郡池田町と松川村、東筑摩郡生坂村などに協力を呼び掛けていく方針だ。
北陸信越運輸局によると、21年3月末時点で
安曇野市の自動車登録台数は4万3446台だが、池田町が4231台、松川村が4655台、生坂村が888台で、合わせると5万台を超える。

安曇野は北アルプスを背景にした田園風景、特産のワサビを育む豊かな水資源などで全国的に知られており、
基準が前回募集時と同様ならクリアできる見込みがある。

太田寛市長は導入に向けて市民の合意を形成し、関係団体の理解と協力を得るなど準備を進める考え。
「地域全体のブランドイメージを高め、地域振興や観光振興につなげたい」と話している。