有田芳生参院議員のツイッター上の投稿で精神的苦痛を受けたとして、大阪府知事や大阪市長を務めた橋下徹氏が有田氏に500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、大阪地裁であった。吉岡茂之裁判長は橋下氏の請求を棄却した。

 判決によると、有田氏は昨年7月、橋下氏が過去のテレビ番組に「1回だけ出演して降板させられた」とツイッターで投稿。橋下氏側は「降板」は一般社会での「解雇」に当たり、能力に関して否定的な印象を与え、社会的評価を低下させられたと訴えていた。
判決は、現実に評価は低下しておらず、その内容も「意見や論評の域を逸脱するものではない」と結論づけた。