狭山・入曽駅周辺の再開発 規模縮小し新計画案 市が提示へ /埼玉
毎日新聞2017年11月15日 地方版

 長く懸案となっている狭山市の西武鉄道・入曽駅周辺の再開発について、市が4年前に凍結された当初計画より規模
を縮小した新たな計画案をまとめ、今年度内に地元や市議会に示す方針であることが分かった。小谷野剛市長が13日、
市内で開かれた市長選時のマニフェストを検証する集会で明らかにした。
 入曽駅前は、道が狭く住宅や商店が混在している。駅周辺の活性化や、安全性、利便性の向上などを目指し、1980
年から再開発の検討が始まった。
 市は駅東口6・9ヘクタールの範囲を区画整理事業で整備する考えだったが、地権者との調整が難航し、2013年5月
に再開発を凍結。15年に再開発推進を掲げて当選した小谷野市長が16年度予算に調査費を計上し、計画が再び動き
出した。
 小谷野市長は13日に市民が参加して行われたマニフェスト検証大会で、「まだ詳細に説明できる段階ではない」としつ
つ、凍結前よりも開発範囲を狭めたイメージ図を示した。同駅東口に近く、11年に閉校した入間小学校跡地を中心に、
駅を橋上駅舎にして東西口の連絡通路を設ける形となっている。
 西武鉄道と協議していることや、新たな開発範囲の地権者からおおむね了解を得ているとし、「単なる絵に描いた餅で
はない。間もなく現実のものとなる」と話した。【清藤天】

https://mainichi.jp/articles/20171115/ddl/k11/020/171000c