生駒市立病院 市民に愛される病院へ

山下真前市長の負の遺産≠ニもささやかれている生駒市立病院は課題が山積みだ。
開院から3年が経過した今も常勤の医師は不足しており、赤字経営が続く。
市民は救急・小児医療の充実を求めていたにも関わらず、肝心な救急科の常勤医は不在で、
小児科も当初計画の常勤医数に足りていないという惨状だ。
ドクターヘリの導入や、南奈良総合医療センターの開設など、荒井正吾知事が目指す
「断らない」医療体制の充実。同病院も同様の考えで、24時間365日受け入れる体制を整え、
地域住民が安心できる救急医療を目指している。指定管理者である医療法人徳州会は、
重症患者の増加に対応できるようHCU(高度治療室)7床を含む210床を
フルオープンすることで、市外、県外への流出患者の市内回帰を目指すとしている。
しかし前述した通り救急科の常勤医はゼロ。救急応需率を下げている主な要因はここにあり、
今のところ改善は見られない。小児科医の確保も含め、「地域住民の医療ニーズに対応できる病院」の実現は遠い。
昨年7月に発生した新院長引き抜き事案や、2度にわたる暴力団交際疑惑、
平成25年9月に取りざたされた公選法違反事件など、市民の徳州会グループへの不信感は募るばかり。
今号で報じた市民の「徳州会の言いなりにならず、市としてきちんと
市民のための病院≠テくりを進めてほしい」との声はもっともだ。
「劇場版コード・ブルー」ほどの人気を集めるのは無理にしても、負の遺産≠ゥらいち早く脱却し、
市民から愛される病院として話題になることを期待したい。

>山下真前市長の負の遺産


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