■「セクハラ野次」の後始末 「スケープゴート」血祭りで余罪をすっとぼけた野次四天王
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1404320036/
ソース(矢来町ぐるり 、 週刊新潮 2014年7月3日号 掲載)
http://www.gruri.jp/topics/14/07020930/

 海外メディアにもこぞって取り上げられた“セクハラ野次”騒動は、あっけない幕切れだった。都議会自民党の鈴木章浩都議(51)が
スケープゴートのごとく、みんなの党の塩村文夏(あやか)都議(35)に謝罪。しかし、野次四天王と呼ばれている面々は、無傷なまま
なのだ。

 舌の根も乾かぬうちにとは、まさにこのこと。

 6月23日の朝9時半過ぎ、東京・大田区の自宅前に集まった報道陣に対し、鈴木都議は、「私じゃないって言ってるんで……。野次を
聞いてもいません」と釈明し、都庁に向かった。

 ところが、わずか数時間後、その発言を全面撤回し、塩村都議への謝罪とともに会派離脱を表明したのはご存じの通りだ。

 そもそも、海外メディアでは“性的虐待”とまで報じられている、この“セクハラ野次”騒動は6月18日から始まった。都議会の本会議で、
塩村都議が妊婦や子育て中の女性への公的サポート、なおかつ不妊問題について質問すると、

 〈早く、結婚した方がいいんじゃないか〉

 という野次が飛び、さらに、

 〈産めないのか〉

 〈不倫してんだよ〉

 などと追い討ちがかけられたのだ。

 最初こそ、苦笑いで返した塩村都議も、そのうち目には涙が浮かび、声は震え始めて、いたたまれない様子だった。

 都政担当記者が言う。

 「ICレコーダーで録音していたので、あらためて聞いてみると、のっけの野次は議場が静かなときに発せられ、声からすぐに鈴木さん
だとわかりました。そこで、鈴木さんを直撃したのですが、“私じゃない。私じゃないけど、もし、そうなら謝らなければいけないな”などと
とぼけていた。その後の野次は、笑い声などと重なってしまい、判別はなかなか難しい。ただ、鈴木さん以外の声であることは間違い
ありません」

 なぜ、シラを切り続けていた鈴木都議は、一転して、“セクハラ野次”を認めることにしたのか。

 そのきっかけは、20日に開かれた、自民党本部における石破茂幹事長主催の正副幹事長会議だったという。

 自民党のある国会議員によれば、

 「主な議題は集団的自衛権でしたけど、都議会での不規則発言についても話し合われた。すでにその場で、鈴木都議の名前は
挙がっていました。本人があくまでも違うと言い張っていることに、石破幹事長は“困った人だね”と漏らしていた。みんなの党からは
声紋鑑定をするという話が出ていましたし、いずれ言い逃れできなくなるのはわかり切った問題でした」

 そのため、党本部としては都議団に対し、自浄能力の無さをさらけ出す前に、一刻も早い解決を迫ったという。

 「すると、都議団の執行部は鈴木都議の意向とは関係なく、塩村都議への謝罪と本人の会派離脱、そして、記者会見を開くという
3点セットでの落としどころを党本部に打診してきた。石破幹事長がそれを了承し、週明けの23日に登庁した鈴木都議はその条件を
突きつけられたのです」(同)

 とにかく、鈴木都議に詰め腹を切らせて、一件落着を図ろうとしたわけだ。

(続く)