>>242
>朝日、読売の両サイド共ですから、もはやイデオロギーの問題ではなく、
>氏の政治手法に問題があるとは考えないのですか?

考えないですね。私が政治手法に問題ありと私が感じているのは野田首相の
方ですから。今回の件に関しては小沢の方が真っ当です。

消費税増税によって財政上の一時的な数字合わせはできるでしょうが、増税で
財政再建などできません。税収を上げるための成長戦略でしか財政は再建
できない。そう考えると消費税増税と財政再建は相反する政策です。ロング
レンジで見れば一時の駆け込み需要のあと、増税効果などすぐ消えます。

大きな視点で考えると、消費税増税は避けられない。それは財政再建という
より、将来にわたって社会保障を安定化させるために必要なんです。だから
「税と社会保障の一体改革」と首相は主張したわけですが、増税だけ先行
して法案を成立させた。これは詐欺みたいな手法ですよ。

増税という大きなテーマを掲げる以上、それは次の総選挙の選択枝として
国民に提示すべきです。しかし法案を先行して決めてしまうとあとは増税が
既定路線のまま選挙を行うことになる。増税するにしても、社会保障の拡充
など、将来像を明らかにした上で国民の選択に委ねるのが真っ当な方法です。

選挙前に三党でもって増税路線を確定して、波風立てずに選挙を乗り越える。
これは伝統的な永田町手法であって、55年体制時代の古臭い手法じゃないですか。
それでも竹下登は消費税増税と引換に総辞職という道を選んだだけまともですが。