昭和初期などでの「冷害」「娘身売り」が暗示する東北経済での潜在的脅威

東北の中長期展望で忘れてはならないことは、例えば水産加工業で零細企業が多いのは、
他の精密機械工業、重化学工業など近代産業での労働需要が少ないからなのである。
産業構造が偏っているからだ。冷害が発生しやすく地下資源と関係する産業に向かない
東北東側沿岸こそ、特に組精密機械産業などの組立産業を大事にしなければならない
宿命にある。

アベノミクス効果
金融緩和政策=円高是正による国際競争力上昇=雇用機会の増大=労働需要増大=賃金上昇=零細企業の減少

東北、とりわけ三陸沿岸では東海、近畿、関西に比べて「組立産業」が少なすぎる。その是正策の代表が
東京エレクトロンやトヨタなど輸出大企業の東北への誘致なのだ。
シナ、韓国とは競合するが、東北太平洋側は、大圏航路という地の利を生かし今後は「組立産業」も重視
すべきである。
そのためには、アベノミクスの観点による現在のような金融為替政策による国際競争力の
維持政策が絶対に不可欠である。