県庁内部にいると、県職員への「内への圧力」というか「さむざむし
い体質」というか、個々の職員間で腹をわって発言できない状況をし
みじみ感じる。

そして、何か大きな失策をしたときは3月に「地方転勤」という名の
粛清が行われることに毎年恐怖する。

岩明均の「雪の峠」を読むと、そのような県庁の体質が江戸時代から
脈々と受け継がれている気がしてならない。

この人は「気のいい酒好きのオヤジ」とか「昼行灯」とか言われている。

しかしこの人は「雪の峠」で血しぶきを受けながら『一人で行くが
よい』と言った義宣公の血を受け継ぐ子孫であり、例えそれがフィクション
であってなにか戦慄するものがある。

結論として、内部にいる人間として思うことはナカナカの「「マキャヴェ
リスト」だと思う。

そして県職員の現役で一番の古株はこの人であることを忘れてはならない。