都構想タッグすきま風…橋下・大阪市長、河村・名古屋市長

 知名度の高い首長同士でタッグを組んできた地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長と、
減税日本代表の河村たかし・名古屋市長との間にすきま風が吹いている。橋下氏は2日、河村氏が
主張する減税政策について「今の段階で増税か減税かを表明するのはナンセンス」とツイッターで
異論を展開。両者は次期衆院選で候補者擁立を目指すが、連携は難しい情勢だ。
 2人は2010年12月、「大阪都構想」と「中京都構想」を旗印に連携し、昨年2月の名古屋市長選や
同11月の大阪市長選で互いに応援に駆けつけた。
 しかし、橋下氏が維新の国政政策作りに着手したため対立点が浮き彫りに。橋下氏は1月31日、報道陣の
取材に「河村さんが減税の旗を降ろすか、何かの調整がないと一緒にはなれない」と表明。ツイッターには
「まずはどのような社会システムを作るのかを固める。住民税が下がるかどうかはちっぽけな最後の話だ」
とも書き込んだ。
 ただ、河村氏は橋下氏との連携に積極的で、1日の記者会見では、「減税でなければ政治ができないと
言っていたら、私は1人になってしまう」と、危機感をにじませた。
 一方、橋下氏は、河村氏とともに「中京都構想」を掲げる大村秀章・愛知県知事には、愛知での政治グループ
設立を呼びかけるなど、協調姿勢を示している。

http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120203-OYO1T00217.htm?from=main1