「原発がなくても電力足りてた」論の落とし穴。

他社からの電力融通
・電力消費は気温に左右されるため、他の地域で気温が高かった場合、余裕がないので電力融通してもらえない。
・「電力足りてた」論の人間は、他の地域の気温が低かった場合という最良の条件下での最大の発電量がいつでも使えると思っている。

水力発電
・水力発電の発電量は貯水量に左右されるため、雨の多い少ないで発電量ががらりと変わってくる。
・当然、雨が少なければ発電量は下がってしまう。
・「電力足りてた」論者は、降水量が多かった場合の最良の条件下で発生する最大の発電量を持ち出して「電力足りてる!」といっている。

揚水発電
・揚水発電は夜の間に余剰電力を使ってポンプで水を汲み上げ、電力消費が多い昼間に水を流して発電する。
・ポンプで水を汲み上げる時間が長ければ長いほど発電量が増えるが、余剰電力が少なければ、ポンプを動かす時間が短くなってしまう。
・今の揚水発電は原発稼動で生まれた余剰電力によってポンプを動かし、発電量を増やしている状態。
・原発が止まれば余剰電力が減り、ポンプを十分に動かせなくなり、揚水発電は今の発電量を維持できなくなってしまう(火力でも余剰があれば代替可能)。
・「電力足りてる」論者は、たとえ余剰電力がなくても揚水発電が常に同じ発電量を出せると思ってる馬鹿の集まり。

結論:電力融通や自然エネルギーによる発電は、天候、温度次第で発電量が大きく変わるのであまりあてにするな。だって自然のものだからね!