またまた常陽新聞より
9月17日の記事

●落札率異例の52%―つくば
「予定価格との差が大きい」と議会指摘
つくば市が2012年春に開校を予定する春日小中一貫校の工事請負契約締結議案が、17日の9月定例市議会本会議に追加提案される。
同工事の予定価格は46億4625万円で、落札額は24億4650万円。落札率は異例の52%になった。これに対し、市議会では
「予定価格と落札額の差があまりも大きい」との指摘があり、市の積算根拠に疑問も出ている。

小中一貫校はつくばエクスプレス(TX)研究学園駅の北東部にある春日地区に建設。TX沿線開発の人口増に伴う既存小中学校の
教室不足をはじめ、研究学園地区にある吾妻小の過大規模校化に対応する。県内の公立校では初めての建設となり、市の目玉的事業だ。

校舎は3階建てで、小学校24クラス、中学校12クラスがある。教室部分の延べ床面積は7378平方b。太陽光発電や太陽光温水器
集熱装置など環境に配慮した設備の導入が特徴。市内では5月に開庁した新市庁舎に次ぐ大型公共工事になる。

8月12日に行われた同工事の入札には6社が参加し、戸田建設関東支店(さいたま市)が落札。
残る5社の入札金額は27億円〜29億円で、いずれも予定価格よりも大きく下回った。

市の公共工事には最低制限価格は設定されていない。今回の落札金額は調査基準価格を下回ったため、
低入札価格調査委員会で同社から事情を聴いた結果、「問題ない」として、9日に同社と仮契約をした。

調査委に対し、同社は「同種の施工実績が数多くあるため、これまでの経験を生かし、効率的な施工計画を
立てることにより、工事費の低減が可能になった」と説明。また、不況で公共工事が減少している中で、
利益を抑えての工事実績の確保もあるという。

14日の市議会都市建設常任委員会では、同工事請負契約締結議案をめぐり、予定価格と落札額との開きとともに、
工事の積算根拠などについて論議が集中。都市建設委の採決では同議案に対し、賛成と反対がそれぞれ3人の同数となり、
委員長決済で可決した。



ちなみにこの都市建設常任委員会の委員長は
一般競争移行に反対した星田議員。