>>975 補足

>>964
引用開始
 1.V_0={}
 2.αが順序数の時、V_αが定義されているとして
  V_(α+1)=V_αの冪集合P(V_α)
 3.αが極限順序数の時、V_α=∪[β<α]V_β
 4.Vは∪[α]V_αである。
引用終了

1.繰り返すが、上記1〜4の操作の回数を、各1回とカウントして、
 薄葉氏「V は, 空集合から始めて, その冪集合を取る操作を超限回取ることで構成される」>>959で、意味通る
2.これは、>>964「集合の宇宙 Fact (Vの構造(Von Neumann階層))」とあるけど
 ノイマン宇宙が出来て、振り返ってみると 順序数αの階層と見ることが出来るという視点だな
3.一方で、ノイマン構成の初期は、まだ順序数も何もそろっていないから、この見方はできないが
 ノイマン構成を振り返ってみると、後者関数 suc(a)=a∪{a}は、ちょうど前者集合aに{a}を加える形になっていて
 だから、例えばn={0,1,2,・・,n-1}となる
 そして、極限順序数ωの時、上記3項同様に、ω=∪[β<ω]a_β と出来て(ここ”a_β”の定義は、V_βの記号と同様と思ってくれ)
 ω(=N)={0,1,2,・・,n,・・}(つまり、全ての有限nを集めた可算無限集合)となって
 上記1〜3項と類似で
 薄葉氏の表現を借りれば
「ωは, 空集合から始めて, 有限後者 suc(a)=a∪{a}を作る操作を超限回取ることで構成される(但し、極限順序数ωの時には、ω=∪[β<ω]a_β )1回として加える」
 とできるってわけだ

ノイマンって、ほんと天才だよね
後者 suc(a)=a∪{a}を思いつくところ、鮮やかすぎる

そして、無限公理(下記)もお見事
要するに、公理でなければ、言葉で「有限後者 suc(a)=a∪{a}全て集めて、可算無限集合として自然数Nができる」と書けば良いだけだが
公理としては、言葉ではなく、全てを集合演算の記号のみで、上記の言葉と同じことを表現したいわけだ
それが、下記「∃A(Φ∈ A∧∀x∈ A(x∪{x}∈ A))」だ
で、これはNを部分集合として含む集合の存在を謳っているが、本質は上記の通り、「有限後者 suc(a)=a∪{a}全て集めて、可算無限集合として自然数N」ということです
そして、繰り返すが、「操作を超限回」は、上記の薄葉氏同様です

つづく