1.不成立の証明は、反例を一つ提示すれば、終わる
 時枝に対し、IID(独立同分布)(>>8-9)が、反例になる
 それで、証明は終わっている
 ・独立だから、他の箱を開けてもだめ
 ・同分布だから、サイコロを使えば、確率1/6にしかならない。99/100にはならない
2.時枝の記事の後半で、おかしなこと
 1)数列のシッポだから、ビタリ風の非可測集合と即断しているが、そもそも可算無限次元のR^∞には、計量が入らない(自乗総和が無限大に発散する)
  計量を入れるなら、ヒルベルト空間などに制限する必要があるが、そこの問題ではない
  時枝戦略の本質的問題点は、決定番号の分布が非正則分布になり、確率計算ができないことにある
 2)確率変数の独立の定義に、イチャモンつけている
  しかし、「確率変数の無限族は,任意の有限部分族が独立のとき,独立, と定義される」という表現は、コンパクト性定理でも使われている表現で、まっとうなものです
  (下記 渕野 などご参照)
  時枝氏の書いていることは、ちょっと変です
3.結局、時枝記事の戦略は成り立ちません!

(参考)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%BF%E3%83%AA%E9%9B%86%E5%90%88
ヴィタリ集合

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E6%80%A7%E5%AE%9A%E7%90%86
コンパクト性定理
コンパクト性定理とは、一階述語論理の文の集合がモデルを持つこと(充足可能であること)と、その集合の任意の有限部分集合がモデルを持つことが同値であるという定理である
つまりある理論の充足可能性を示すにはその有限部分についてのみ調べれば良いという非常に有用性の高い定理であり、モデル理論における最も基本的かつ重要な成果のひとつである

https://fuchino.ddo.jp/kobe/jyohokiso-2012-compactness.pdf
有限から無限への移行原理としての命題論理 渕野昌 2012
P7
命題論理のコンパクト性定理
定理1  Tのすべての有限部分集合が充足可能なら T も充足可能である
コンパクト性定理は,無限の性質が本質的かかわっている定理である
命題論理のコンパクト性定理は,有限の世界で成立する命題のアナロジーが無限の世界でも成立することを証明するときの強力な道具の1つとなる