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文系でも「数学」を“捨てられない”時代に? 早大・政経、東北大・経済でも重要視
高橋有紀2020.3.17 11:30

入試で数学を「捨てる」──。

 私大文系出身者であれば、思い当たる人も多いだろう。国公立大では文系でもセンター試験で5教科7科目が基本であるが、私大では多くの場合、数学は選択肢の一つにすぎず、必須ではない。
河合塾によると、私立大個別試験の36%が入試科目に数学を課していないという(2018年実施入試)。

 しかし今、入試の「数学」を取り巻く状況に変化が訪れている。

 象徴的なのが早稲田大学の政治経済学部だ。21年実施の入試から数学を必須化すると発表して話題になった。
これまで一般入試は外国語と国語が必須で、日本史、世界史、または数学から1科目選ぶという3科目の独自試験を行ってきた。それが来年度からは、大学入学共通テストと学部独自試験が必須になる。
共通テストでは外国語・国語・数IAと選択科目(地歴、公民、理科、数IIBから一つ)が各25点という配点だ。