(>>593より)
<時枝理論の複数列の比較による確率計算を潰す試みw(゜ロ゜; >
により、時枝の複数列の比較は、数学的には本質ではない ことは、すでに示した

さて、時枝の手法は、ある方法で、大きな数d'を与えて
問題の数列の決定番号dに対し d<d' とできれば
列Xにおいて、Xd'+1から先のしっぽの箱を開けて
列Xの代表(rXとする)を知り、"rXd=Xd"と推測が的中できるというもの

これが成立たないことも、すでに>>593に説明した

さらに、ここを掘り下げてみよう!
1.ある方法で、d'が与えられたとする
2.問題の数列 X:X1,X2,・・Xd',Xd'+1,・・ において
 しっぽの箱 Xd'+1,・・ たちを開けて、列Xの同値類を決める
3.そして 同値類の代表列 rXが分かる
4.このとき、2つの場合がおきる
 1)開けた Xd'+1,・・ たちとの比較で、d'<dとなってしまっている場合(開けたところまでで、すでに代表列rXの箱の数と不一致がある場合)
  (実は、こうなる確率が1なのだが*) )この場合、"rXd=Xd"は無意味だ
  ∵ Xdは、すでに開封された箱だから "rXd=Xd"は無意味
 2)もし、d<=d'+1となっている場合(開けたd'+1までの箱の全部が一致の場合)
  しかしこの場合でも、d=d'+1の可能性が大なのだ
  ∵ d'の箱の比較で、"rXd'≠Xd'"の可能性大。つまり、任意の2つの実数を比較して、"rXd'=Xd'"なる確率は0にすぎない
5.結局、時枝の数当て 不成立です!!
QED
(^^;

注*)(上記の「実は、こうなる確率が1」の説明)
1.dが自然数N全体を渡るとき、有限d'で分けて、n<=d'なるnは有限だが、d'<n なるnは無限
2.従って、自然数N全体からnをランダムに選ぶと、確率 P(n<=d')=0
 (もっとも、これは正統な確率計算ではない ∵ 自然数Nの一様分布は、正則分布ではないから)
3.なお、時枝記事では、実は、我々は決定番号dを選ぶことができず、ただ代表列rXを選ぶしことしかできない
  にも関わらず、決定番号dを選ぶことができるが如く錯覚させていることも、時枝トリックの1つだ
  (これ実は、けっこう重要なのだ)