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数学基礎論と消えたパラドックス/H. フリードマンの定理w (^^;
”ペアノの算術の可算な超準モデルは、自らと同型な接頭部を持つ.
標準モデルはたった1つしかないが、
超準モデルは可算のものに限っても非可算無限個存在する.”ww
(参考)
https://sites.google.com/site/sendailogichomepage/files/ref/ref_07
Sendai Logic Homepage
仙台ロジック倶楽部OLDの関係資料ページを復旧したものです.
文章は田中一之先生によるものです.(旧ページ製作はNBZ先輩)
■ 読み物系
□数学基礎論と消えたパラドックス(『数学セミナー』1993年8月号より)
パラドックスから数学基礎論の誕生,不完全定理への流れを解説.
(抜粋)
■ H. フリードマンの定理

言葉の説明を後回しにして、定理を述べる.

ペアノの算術の可算な超準モデルは、自らと同型な接頭部を持つ.

和積演算を伴った非負整数の集合をペアノの算術の“標準モデル”といい、
それと同型でない数学的構造でペアノの公理を満たすものを“超準モデル”という.

標準モデルはたった1つしかないが、
超準モデルは可算のものに限っても非可算無限個存在する.

超準モデルもペアノの公理を満たしているから、
その上に大小関係や和積演算が定義されている.

モデルの要素を大きさの順に並べて、
あるところで大きい方と小さい方に分け、小さい方を“接頭部”と呼ぶ.

どんな超準モデルも、
標準モデルと同型な接頭部を持つことが簡単に示せる.

そして、どんな超準モデルも
自分の縮小コピーを接頭部として持ついうのがフリードマンの結果である.

これは、自分と同じものは自分の中で造れないという第二不完全性(+完全性定理)と矛盾するようだが、そうではない.

なぜなら、接頭部の切り口が自分では見つけられない(定義できない)からである.

 この定理の証明がまた実に巧妙で面白い.
厳密な議論を紹介するスペースはないが、
以下に述べるアイデアからその卓抜さに共感戴ければ幸いである.
(引用終り)
以上