>>129 追加

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52916620T01C19A2TJ2000/
起爆剤なき あいみょん人気 シニアに刺さった「伝統」
2019/12/5 11:30日本経済新聞 電子版

忘年会シーズンも本番。2次会の定番はやはりカラオケで、年代や世代を超えて歌われるのは人気シンガーソングライターの「あいみょん」だ。メジャーになってから1年以上も過ぎた。さすがに「遅い」と突っ込まれそうだが、音楽ジャーナリストの柴那典氏の分析を聞くと、今どきのヒットの構図が見える。

ワーナーミュージック・ジャパンの公式プロフィルによると、あいみょんは2016年にメジャーデビュー。18年にカラオケでよく歌われる「マリーゴールド」がヒットし、同年に紅白出場を果たした。柴氏によるとそのマリーゴールドの売れ方が異例だったという。

マリーゴールドはテレビドラマやCMとのタイアップなく、起爆剤が全くなかった。同じ花の歌でも「ドラえもん」映画の主題歌だった「ひまわりの約束」とは随分違う。ある音楽番組で18年にブレークしそうなアーティストとして紹介されたぐらいだ。このため発売直後のマリーゴールドはオリコンCDランキングで26位と高くない。

だがストリーミングで再生回数が伸びていく。「初めて『ミュージックステーション』に登場したとき、アップルミュージックで1位という紹介の仕方だった」(柴氏)。面白いのはその後もCDランキングで上位に行くことはなかった。ストリーミングの申し子として売れたわけだ。

つづく