定理3
同値類の決定のために、D+1から先の箱を開けたとき、数列skの決定番号dkは、確率1でD+1<dk
(証明)
1.定理1より、一つの同値類内の元たちは、共通のしっぽを持つ
2.定理2より、共通のしっぽのnより先一致するnに最大値は存在しない(常にnより大きな数が存在する)
3.これより、D+1に対して、D+1+qを考える(ここにqはある正の整数)
 2項より、共通のしっぽのあるnより先一致するnで、D+1+q < n なるnが存在する
 D+1〜D+1+qの間のq個の箱の中の数は、一致する必要がない(普通に考えれば、まず一致はしない)
 一致する確率は、仮に、独立同分布iidを考えると、ある二つの箱の一致確率をpとすると
 q個の全ての一致確率 P(D+1〜D+1+qの間のq個の箱の中の数が一致)= p^qとなる
 これより、p^q =〜 0である
 ∵ 1)もしp≠0であっても、qはいくらでも大きくとれる
    2)時枝では、p=0(任意の二つの実数一致確率は、測度論で、点集合の測度だから0になる)
4.これより、D+1から先の箱を開けたとき、数列skの決定番号dkは、確率1でD+1<dk成立