0594現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE
2018/10/27(土) 15:07:58.86ID:JdNBoI/vさて
定理1.7(>>558より)の類似で
定理1.7’(連続・不連続版)
f:R → R とする
条件節 A: Bf :={x ∈ R | Rで連続 } と置く。
もしR−Bf が内点を持たない閉集合の高々可算和で被覆できるならば、
結論 B: f はある開区間の上で連続である
とする
ここで、例として、下記のトマエ関数の簡略版を考える
1)トマエ関数の整数版
・f(x)n = 1 (x ∈ N ), 0 (x ∈ R \ N )
・この関数では、各整数点で不連続(リプシッツ連続でもなく)、
開区間(n, n+1)(nは整数)で連続(リプシッツ連続でもある)
・なので、定理1.7’で、R−Bf =N、Bf= R \ N となる
(ここで、Bf=∪ n=-∞〜+∞ (n, n+1) である)
2)トマエ関数の分母有限分数版
・f(x)m = 1/q (x ∈ Qm ), 0 (x ∈ R \ Qm )
ここに、Qm ={ x | x=p/q 但し、p,qは整数で互いに素で、qは1以上である有限の正整数値m以下(1 <= q <= m )とする}
・この関数では、各分母有限の分数点で不連続(リプシッツ連続でもなく)、
開区間例えば(n/m, (n+1)/m)(nは整数)で連続(リプシッツ連続でもある)
・なので、定理1.7’で、R−Bf =Qm、Bf= R \ Qm となる
(ここで、Bf=∪ n=-∞〜+∞ (n/m, (n+1)/m) である)
つづく