>>593

さて
定理1.7(>>558より)の類似で
定理1.7’(連続・不連続版)
 f:R → R とする
 条件節 A: Bf :={x ∈ R | Rで連続 } と置く。
 もしR−Bf が内点を持たない閉集合の高々可算和で被覆できるならば、
 結論 B: f はある開区間の上で連続である
とする

ここで、例として、下記のトマエ関数の簡略版を考える
1)トマエ関数の整数版
・f(x)n = 1 (x ∈ N ), 0 (x ∈ R \ N )
・この関数では、各整数点で不連続(リプシッツ連続でもなく)、
 開区間(n, n+1)(nは整数)で連続(リプシッツ連続でもある)
・なので、定理1.7’で、R−Bf =N、Bf= R \ N となる
 (ここで、Bf=∪ n=-∞〜+∞ (n, n+1) である)

2)トマエ関数の分母有限分数版
・f(x)m = 1/q (x ∈ Qm ), 0 (x ∈ R \ Qm )
 ここに、Qm ={ x | x=p/q 但し、p,qは整数で互いに素で、qは1以上である有限の正整数値m以下(1 <= q <= m )とする}
・この関数では、各分母有限の分数点で不連続(リプシッツ連続でもなく)、
 開区間例えば(n/m, (n+1)/m)(nは整数)で連続(リプシッツ連続でもある)
・なので、定理1.7’で、R−Bf =Qm、Bf= R \ Qm となる
 (ここで、Bf=∪ n=-∞〜+∞ (n/m, (n+1)/m) である)

つづく