さて、上記の表現のもとで、改めて>>328を書き直す。
とは言っても、ほとんど>>328のコピペだがな。
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問1:ある点 x で A_f(x)<+∞ なら、その点 x を含むある開区間の上で A_f は必ず有限値になるか?

→ 必ずしもならない。f(x)= x^2 (xは有理数), −x^2 (xは無理数)
と置くと、A_f(0)=0 だが、A_f(x)=+∞ (x≠0) である。

問2:ある点 x で A_f(x)<+∞ なら、x を含むある開区間の上で f はリプシッツ連続になるか?

→ 必ずしもならない。上と同じ関数 f に対して、A_f(0)=0 であるが、
f はどの開区間の上でもリプシッツ連続ではない。

問3:ある開区間 (a,b) の中の各点 x で A_f(x)<+∞ なら、(a,b) 全体で f はリプシッツ連続になるか?

→ 必ずしもならない。f(x)= 0 (x=0), x^{3/2}sin(1/x) (x≠0) と置くと、
(−1, 1) 上の各点 x_0 で A_f(x_0)=|f ' (x_0)|<+∞ である(A_f(0)=|f ' (0)|=0に注意)。
しかし、f は(−1, 1)全体ではリプシッツ連続ではない。
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