>>257 つづき

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/lecture/kaiseki-2016/
2016年度 数学解析
http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/lecture/kaiseki-2016/kaiseki-2017.pdf
2017年度数学解析講義ノート (準備版) 桂田祐史(かつらだまさし) 2016 年8 月29 日
(抜粋)
0 イントロダクション
0.1 解析学を学ぼう

日本の大学での微分積分学での極限の扱いは、ほとんど次の二つに大別される。
(a) 極限の性質を証明抜きで軽く説明(紹介?) してすませる(大抵の工学系の学科、数学科以
外の多くの理学系の学科)。
(b) 極限をきちんと定義し、その性質を定理の形に述べて証明する(数学系の学科の標準)。
(脱線になるが、高等学校の数学は(a) の立場である。)
現象数理学科では、この二つのどちらとも異なる第三の道を採った。極限に関する事実の詳
しい説明(大まかに言って「証明」) はとりあえず後回しにして、微積分の主要な結果を一通
り学んでしまう(1 年次の「微積分I」,「微積分II」| これで「計算はできる」ようになる,
なお2 年次の「電磁気とベクトル解析」も微積分に含まれると考えること)。それから極限に
関する事項をまとめて学ぶ、というものである。
選択科目の「数学の方法」で、数列の極限の基本的な部分が詳しく述べられているが、この
講義ではもう少し微積分寄りの(実践的な) 説明を行なう。

つづく