>>789
まあ、スレが荒れているといわれているようだけど、一概に荒らしとはいい切れない面もある。
偏微分方程式を専攻するにあたり、>>777のサイトで推薦されている 田辺広城(ひろき)、関数解析 上・下、実教出版 は今でも十分通じる。
ただ、標準的な関数解析のテキストではない。現在は、残念ながら日本語の本は売られてなく、翻訳された洋書のみが販売されている。
目次を見ると、特異積分、ソボレフ空間や楕円型境界値問題など、及び偏微分方程式(発展方程式)の方面と関係があるようだ。
双曲型や放物型などの発展方程式については、系統的に説明されているようで、
吉田耕作・伊藤清三編、函数解析と微分方程式よりも現代的で、その演習書とは内容的に見て扱い方も異なるところがある。
標準的な関数解析の本を読んだ後、もし経済的余裕があるなら(値段は大体3万円)、これも買って読んだ方がいい。
偏微分方程式の勉強にもなるし、読んで損はないだろう。
溝畑は、熱方程式とかの放物型方程式を殆ど扱ってなく、記号の書き方も独特だから、
非線形偏微分方程式が主流となった現代でも、読む価値があるのかどうかは知らん。