では、なぜ焦燥感が発生するのか?それは、考えるという行為に具体的な見返りを求めてしまうからである。
見返りを求める限り、「時間だけが無駄に過ぎていく」という感覚から抜け出せず、それが焦燥感に繋がり、
ゆえに考えることが出来なくなるのである。そして、それでは力はつかない。
考えるという行為に見返りを求めてはいけないのである。

あるいは、考えている状態そのものが見返りであると言える。考えている行為そのものに価値があるのである。
問題が解けなくても構わないのである。考えることは楽しいのである。
何万時間でも時間をドブに捨てながら考え続ければいいのである。
その行為が実際には時間をドブに捨てているわけてはないと「理解」できる人間でなければ、力はつかない。
つまり、「いつ実力がつくんだろう」なんていうズレた考え方をしているうちは、力はつかないのである。
でも、君にそんな生活は無理だろう?

「一刻も早く資格だけゲットして数学からオサラバしたい」

と思っているのだろう?そういう、数学に寄り添わない人間に力がつくと思うか?