フィールズ賞を取るというのは、若い頃にある分野に集中して
しかもたまたま「当たる」という幸運が伴ってだから
博識とはあまり関係がないように思う。
有名大学で凄く博学だけど、自分では大して論文を
書いてない(書けなくなった)先生というのもいる。
大学では、「こんなことも知らないのか」と言われない
ために、体裁としての勉強もある。
勿論、理解を伴っていることは当然だが。
でも、新しいことをやるということとは必ずしも関係ない。
グロタンなんて、どちらかというと既存の知識を
無視して研究するタイプでしょ。
大学の頃、ルベーグ積分に近いことを全く自己流に
考えて、しかし、ルベーグがもうやってるからとか
無駄になるとかは全く思わなかった、自分で
やることに意味があったように書いている。