時枝問題のシチュエーションを単純化してみる。
「出題者がある自然数を選びました。それよりも大きな自然数を答えれば勝ち。」
この場合、できるだけ大きな数を答えればいいが、どのくらい大きく
すればいいか見当が付かないし、勝つ確率などは全く算定できない。
しかし、もし
「出題者が10個の自然数を選び、その最大値よりも大きな自然数を答えれば勝ち
しかるにランダムに9個を選んで中の数字を覗き見ることができる」
という条件だったらどうだろう?
この場合、覗き見た9個の数よりも大きな数を答えれば、確率9/10 で勝てるだろう。
見当も付かなかった確率まで算定できてしまう。