抽象的な記号操作の考えが可能となる年齢は15才から20才頃なので、小学生に
数学的な問題を理解させることは生物学的に困難といえます。

それを理解した上で能力ある人材を見つけ出す環境が整っていればよいのですが
給食費すら払えない家庭環境が生じている現在、優先されるべきは能力別
指導ではなく別なのではないのかとも思います。

子供には遊びを通じた体験が良いでしょう。数独やパズルや算数カードゲームの
ようなものから、算数計算に関わる使い方を機械を使って解くという発想を経験させる
ことも大切ですから電卓やコンピュータに触れることを第一に考える授業もよく、
そして見た目でわかりやすい幾何学や立体など扱い、そこから帰結する代数計算
などを学ぶことも良いでしょう。古いですがそろばんも良いと思います。

我慢という表現は適切とは思えませんが、簡単な計算をさせてそれを繰り返して覚える
という行為は大切と思います。
ただある年齢以上になって自由な発想を抑圧すると数学的才能は伸びないと思います。
そういう意味では受験目的の数学は本来の数学ではないということは本当だと思います。
この根本的問題は教育制度の改善が必要となるでしょう。
戦前の旧制高校などの教育制度を歪めた結果が現在の教育制度なのですから。