続いて2017年7月号の講評です:
6月とは打って変わりかなり苦労させられました。

問1:レベル8(常連正解率30%くらいか)

この問題が厄介なのは、一般項を帰納法で予想できるように見えるが、
己を信じてその道をずんずん進んでいくと最後には遭難するという点です。
(※この方法でゴールに辿り着けた方は教えてください)

実は登山ルートから外れてるんじゃないか?と薄々気付き始めたときにはもう
締め切りが数日後に迫っている。このときの気持ちを形容するのは難しいですが、
マークシート式試験の解答をテスト終了1分前に見直しているとき、すべて1問ずれて
記入していたことに気付いたときの『やっちまった感』と言ったら伝わるでしょうか。
それはともかくついには目の前の岩にルート間違いを知らせる赤い×印を見たような気がして、
諦めの悪い私もさすがに観念して登山口まですごすご戻りました。

結局締め切りギリギリまで考えて別方針の解答を書いたのですが、
解けた爽快感よりも遭難しかけたときの辛さが強く印象に残りました。
苦労させられたことも含めて当分のあいだ記憶に残りそうな良問です。
最近軽めの問題が続いてげんなりしていたので、こういう問題は大歓迎です。

簡単な解き方があるのかは気になります。
気付いた方はぜひ教えてください。


問2:レベル5〜7(常連正解率50〜85%)

こちらも良問だと思うのですが、いかんせん問1に時間を取られて
じっくり考える時間が取れませんでした。
ある定理を証明なしに使えば高校レベルの問題になりますが、
使わなければレベル7程度になるんじゃないでしょうか。
こちらの問題もどなたかコメントいただければと思います。