続き:

さてコレを全世界がどう理解するかです。当然の事として日本国内のテ
レビ放送は全世界各国の外務省分析局が入手し、そして各国の専門家が
日本政府の判断を分析する際の資料とする訳です。映像は公開情報だか
らでもあります。そしてその結論は:
★★★『日本政府は強い中国政府の顔色を見て、自国の国内法の適応を
      せずにアッサリと法律の解釈を曲げて、そして中国に屈服した。』★★★
という理解をするでしょうね。つまり「あの対処法」は:
1.日本国内からは「大人の対応」として賞賛される。選挙対策。
2.諸外国からは『強く出さえすれば幾らでも折れて屈服する』。
という、云わば『正反対の解釈』という効果を持ってしまいます。コレ
が『その場の空気を読んで、そして相手の顔色を見る』という事の意味
です。つまり日本人に取って良い事(即ち相手の立場に配慮する)とい
う事が、取りも直さず「諸外国からは馬鹿にされる」(つまり弱点を自
分から晒した)という最悪の結果を生んでしまいます。

まあ日本人に取っては当たり前の事である『相手の気持ちになって考え
るという配慮』がどういう結果を生むのかという事ですよね。つまり:
★★★『戦う場合は(自分が何をしたいかではなくて)相手が
      何をされたら困るのかを論理分析して、ソレを敵に行う。』★★★
という様な事も極めて重要ですからね。

日本人が国際化出来ない事の所以ですよね。