健康な自己愛は、母親から一方的に受身的に愛される経験から生まれるものではなく、
むしろ自分が母親に対して向ける愛情表現が相手を喜ばせ、

相手の心をみたすという能動的な働きかけが相手から受け入れられることの自信を意味している事実です。


やがて子どもは、いままで述べた母子関係をモデルにした相互性を、父、家族、近隣、学校、職場……へと社会化していきます。

その生活圏(自我空間)はどんどん広がり、かかわり合う社会集団や組織は拡大し、時間的にも広がっていきます。