中学時代、ここまでは何とか分かったけど、高校入ってから教科書の問題を解くだけで、こんな勉強して何の意味があるの?と思ってしまったが為に勉強に身が入らなくなってしまった。

その結果、「何で勉強しないの?勉強しないと皆から認められないよ」と注意され、それでもやらなくなると周囲の視線が冷たくなっていく。「あんな風になってはダメだ」とまるで俺を失敗例であるかのように見て。

実際、一時期勉強しなくなると、その後の勉強についていけなくなってくる。ああ、そうか小中高の勉強って別々のようで全て繋がっていたんだな。今は分からなくても、それを繋げていけば、その後の勉強で役に立つって。でも今更後悔しても遅すぎた。
後々、復習してもどうしてこんな風になるのか分からない。人に訊こうにも先生からはどうせ「授業で話しただろ」と言われるし、訊く事が多すぎるから、完全に取り合ってもらえない。

そのせいで増々他の連中から離され、「勉強しないとあんな風になる」と思われて、嫌気から増々勉強に身が入らなくなる。
そして進路相談していても「君にこの大学は無理」と言われ、簡単に受かる学校を紹介される。そしてその手の学校は評価されない。
就職時になって、高学歴の人ほど会社の事を紹介されて、学歴で差別されずに説明会まで参加出来て、更に何となくだが面接で高学歴の子と比べられ、「君は学生時代何をやって来たの」と言われてしまう。

勉強できない事を疎まれ、強がっていました。なんて回答。誰も評価してくれない。ああ、何で俺は周囲の視線を気にせず、また勉強する理由なんて考えてしまったんだ。
ただ言われた通りに黙々と頑張って、そしてせめて周りから揶揄されずに生きる人生を送れるように頑張れば良かった。