>>48 
 なるほど。僕は、中学・高校時代は社会(高校では地理・世界史)が得意だった。
大学入試の時には、その地理の力で早稲田大学商学部に、どうにか現役で合格
できた。しかし早稲田に入学した後、その地理や世界史が大学生活に(当然だが)
何の役にも立たないという事実に直面して、非常に大きな喪失感があった。
 その後、違う専門分野を学び、中学・高校時代の得意科目とは全く関係ない
仕事に就いた。僕は入社後に、社会人大学院や語学学校に通ったが、いずれも
地理・歴史とはかけ離れた分野だった。
 現在は新卒で入社した会社の海外事業所で駐在員をやっているのだけど、
自分の給料で買った地理や歴史の書籍を日本から持ち込んで、時間が空いた
ときに読んでいる。この地理・歴史は自分の仕事には直接役に立たないが、
僕にとって古い友達というか、現在に至るまで「心の糧」のようなものだ。