このたび、有識者を含む市民グループより積極的安楽死に関す
る法案の意見書が出された。
概要は以下のとおり。

◆75歳以上に条件付積極的安楽死できる権利を与える。
 医師の裁量にゆだねられている消極的安楽死を、
 患者自身が自分の死期を選択できる権利を守るルール作りが
必要。
 
◆条件は以下のすべて満たすもの。
 ・末期がんなど、苦痛を伴う病気にかかっていること。
 ・生命予後が、おおむね2年以内である予測があること。
  2年以内の証明は、主治医と第3者医師の2名の署名が必
要。
 ・さらに実施については、本人以外に、2名の同意が必要。
  2名の内訳は以下のとおり
    家族代表者1名+主治医1名
   または
    主治医1名 + 第三者の医師1名

◆使用薬物について
 これまでの筋弛緩剤単独の投与では、筋肉の全身弛緩のため
外見上安らかであるが、
 実は、内面的にはもがき苦しみ、恐怖と苦しみが著しい窒息
感があるとされています。
 そこで、筋弛緩剤単独の使用は禁止として、
 モルヒネの高用量持続投与による、呼吸循環抑制による漸減
的心肺停止法とすることを義務づける。
 この方法は、筋弛緩剤よりは心肺停止に長時間を要するが、
患者本人の苦痛は全く、快楽に近い安心した死期を迎えること
が出来る。