「おねしょ謝らず」4歳長男突き飛ばし意識不明に 17年の傷害容疑で27歳母を逮捕
毎日新聞2020年3月22日 15時52分

 当時4歳の長男(6)に暴行し意識不明の重体にさせたとして、埼玉県警草加署は22日、母親の同県草加市新栄4、無職、高橋冴季(さき)容疑者(27)=暴行罪で起訴=を傷害容疑で再逮捕した。「おねしょをいくら注意しても話を聞かず、謝らない態度に怒りが抑えられなかった」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、2017年9月20日午後3時ごろ、自宅2階の居室で、長男の背中を両手で突き飛ばして頭を壁にぶつけるなどの暴行を加え、急性硬膜下血腫の傷害を負わせたとしている。

 高橋容疑者からSNSで連絡を受けた友人が「子どもが転倒して頭を打ったようだ」と119番したが、救急隊は「顔と体にあざが数カ所あり、児童虐待が疑われる」と草加署に通報。長男は救急隊が到着時には意識がなく、現在も医療施設に入院しているという。

 高橋容疑者は長男に対し、17年2、5月に両手で突き飛ばして転倒させたほか、布団たたきで暴行したとして、20年1月29日に暴行容疑で逮捕、2月19日に起訴されていた。家族4人暮らしで、3件とも犯行当時は50代の父と30代の夫は不在だったという。

 同署は17年5月26日に、県越谷児童相談所草加支所(当時)から「病院に両親に連れられた児童に虐待の疑いがある」との通報を受け、捜査していた。

https://mainichi.jp/articles/20200322/k00/00m/040/065000c