体操の女子選手が暴力的指導を受けたと日本オリンピック委員会(JOC)に訴えた問題で、
大阪府警捜査1課は9日、指導中に女子選手2人を暴行して鼻を骨折させたなどとして、
傷害容疑で同府泉大津市にある体操クラブの女性コーチ(42)を書類送検した。
起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 捜査1課によると「指導の範囲だった」と容疑を否認している。

 捜査関係者によると、クラブは「羽衣体操クラブ」で、書類送検されたのは井岡淑子コーチ。
大阪教育大出身で、2010年広州アジア大会の日本選手団に女子コーチとして加わった。
JOCはクラブやコーチ名を公表していない。

 スポーツ界での暴力指導問題の発覚を受け、JOCは通報相談窓口を新設。
今回の問題が第1号の本格調査だった。JOCの弁護士が7月、府警に相談していた。

 送検容疑は11年1月、当時10代の選手に「体重管理ができていない」と言って
バインダーで頭をたたいた上、後日退部を申し出たことに怒り髪をつかんで振り回し、
鼻を殴って骨折させた疑い。

 また10年12月には別の10代の選手に「演技に気持ちが入っていない。
練習しなくていいから帰れ」と言い階段から突き飛ばして転落させ、
足に打撲を負わせた疑い。(共同)

http://www.sanspo.com/sports/news/20131209/gym13120912180000-n1.html

体操女性コーチ、五輪有望女子を階段突き落とし
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131209-OYT1T00367.htm
五輪スタッフの女性コーチ、書類送検 選手への傷害容疑
http://www.asahi.com/articles/OSK201312090005.html