小学校の頃、友達に誕生日会に呼ばれた。
家は父がパン工場勤務なので裕福じゃない。
小さい頃からお金には厳しい自覚があった。
誕生日プレゼントを渡すだけで、用事があると断った。なぜなら、使い掛けのケロッピのノートを丁寧に破り、自分が使っていた綺麗なペンを里奈にあげたから。バレて何か言われるのが怖かったから。
結局、バレて学校に広まった。お古の重富ってあだ名が付いた。