使用した燃料を完全にリサイクルできるような
印象操作が行われているが
実際に再利用できるのはたったの2%

なぜ核燃料サイクルはできないのか
https://www.taro.org/2014/12/post_14-2.php

まず、ウラン燃料を燃やしてできる使用済み核燃料を再処理しても
再利用できるのはプルトニウム1%とプルトニウムとともに回収される回収ウラン1%の合計2%にすぎません。
残りの回収ウランは不純物が多く、そのままでは再利用できません。
不純物の混ざった回収ウランを燃料にするためには再転換、濃縮、転換、成型加工のプロセスが必要ですが、
日本にはそのための転換工場がないため、回収ウランから燃料を製造できません。
現状では、再処理で回収されたウランは貯蔵しておくしかないのです。
再処理して取り出した1%のプルトニウムと1%の回収ウランにしても、
それからMOX燃料をつくるためには、新しい劣化ウランを混ぜて濃度の調整することが必要になります。
ですからほとんどウランのリサイクルにはならないのです。

それでも新しい劣化ウランを混ぜてMOX燃料をつくったとしましょう。
このMOX燃料を燃やすと、ウラン燃料と同じように使用済み核燃料になります。
しかし、その使用済みMOX燃料は、プルトニウムの濃度が高く、
臨界の危険性などから、六ヶ所では再処理できません。
使用済みMOX燃料は、使用済み核燃料と比べ発熱量が大きく、
取り扱いも困難であり、必要となる貯蔵施設、処分施設の面積は大きくなります。
新品のウラン燃料を燃やしてできた使用済ウラン燃料に含まれる核分裂性プルトニウムは
プルトニウム全量のうち67%ですが、それが使用済みMOX燃料の場合は約60%にまで低下します。
MOX燃料として使うためには核分裂性プルトニウムがプルトニウム全体の60%程度含まれていることが必要です。
それを考えると、もし仮に使用済みMOX燃料を再処理しても、
新しいプルトニウムを加えなければ燃料を作ることはできません。
ですから核燃料サイクルといってもそのまま燃料のリサイクルが可能なのはせいぜい2回までで、
無限にサイクルが続くわけではありません。

河野太郎はよく勉強していたがコンニャクの血は争えない…