植物性食品中心の食生活に切り替えた方向け 注意喚起 −植物性油の選択−

止血と骨に関係するビタミンに、ビタミンK というのがある
ビタミンK は、さらに ビタミンK1 と ビタミンK2 に細分化され
動物には主にビタミンK2 、植物には主にビタミンK1 が含まれている、発酵食品は細菌類の作ったビタミンK2 が含まれる
ちなみに、ビタミンK は骨にも関係のあるビタミンで、重要

植物性食品中心の食生活の場合、ビタミンK2 の直接の摂取は少ない
その代わりに、ビタミンK1 を体内でビタミンK2 に合成して対応しているが
一部の植物性油にはこの合成を妨げる成分が含まれている可能性が高い
この点については「日本人は絶滅危惧民族」という書籍を参考にした(書籍内で研究論文を根拠とした主張がされている)

<推測されるメカニズム>
1.植物油中の微量有害物質 (→ビタミンK2の減少)→ オステオカルシン減少 → テストステロン減少
 → 炎症治癒の遅延 → 病気の悪化促進、がん化促進
2.植物油中の微量有害物質 (→ビタミンK2の減少)→ オステオカルシン減少 → 骨密度低下、石灰化促進

主張の根拠の一つが、病気になりやすい遺伝的特徴を持つマウスを使って
餌に混ぜる植物性油を変えた場合の寿命の変化を調べた実験の結果である
大豆油と比較して数割の寿命を短くした植物性油が何種類もあった

寿命を縮めた油には、植物由来の毒性成分(多くは未特定)もしくは
人工的に加工する過程で生じる毒性成分の可能性が指摘されており
そのうちの一つの成分は、植物性油に水素を添加する際に生じる、ジヒドロ・ビタミンK1 であろうと指摘
植物性油に水素を添加する加工は、液体の油を固体に近くするために行われる(マーガリンやショートニングになる)

いま普段使いの植物性油が、この危険な成分を含んでいないか確認し
可能であればより安全な選択肢をとることを検討したほうが良いと思う
安全だと信じられているものが、意外に危険かもしれないので注意

短期的には、ビタミンK2 を含むサプリメントなどで補充する、という対策も検討の価値あり
とりわけ、傷の治りが遅くなった、炎症が増えた、等の体感がある人はビタミンK2がすでに不足しつつあるかもしれない