経団連会長が“撤退”発言? それでも脱原発が進まない理由
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12136-159827/

■政府に対する“脅し”をかける

原発政策に詳しい元経産官僚の古賀茂明氏はこう言う。 

「そもそも原発ビジネスは政府の支援がなければ成り立ちません。
電力会社もメーカーも民間企業だから利益が出ない事業は続けられないし、原発は採算が合わないと分かっているが、国策だから協力してやっているという意識がある。
経団連会長の発言は『公費投入や法制度による手厚い支援がなければ撤退せざるを得ない。続けて欲しければ、国民を説得しろ』と、政府に対して脅しをかけているように感じます。

東電の風力発電にしても、今後の成長が期待される再生エネ事業を新興企業に取られる前に主導権を確保しようという意図だけで、脱原発へのシフトを考えているわけではないでしょう。
おそらく、原子力ムラの住人たちは、経産省の力が強い安倍政権のうちに原発推進を不可逆的に決定づけようと、政府のお尻を叩いていると思います」

脱原発はブラフ――。

利権のための原発推進を止められない日本は、世界の潮流から取り残されていくだけだ。