想定火口以外で噴火のリスクがある火山 全国で21 2019年1月23日 4時44分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190123/k10011787281000.html

1人が死亡、11人が重軽傷を負った群馬県の草津白根山の噴火から23日で1年です。この噴火は、気象庁が重点的に監視していた火口ではなく、
いわば“ノーマーク”の火口で発生しましたが、同じようなリスクを抱える火山が全国に少なくとも21あることがわかり、気象庁は監視を強化することになりました。


(抜粋)
21の火山は

気象庁がリストアップした21の火山は次のとおりです。

北海道の▽アトサヌプリ、▽雌阿寒岳、▽十勝岳、▽樽前山。

東北では、▽岩手県の岩手山、▽福島と山形の県境にある吾妻山、▽福島県の磐梯山。

関東甲信では、▽栃木と群馬の県境にある日光白根山、▽群馬県の草津白根山、▽長野と岐阜の県境にある御嶽山、▽富士山、▽神奈川県の箱根山、
伊豆諸島の▽八丈島と▽青ヶ島。

九州では、大分県の▽鶴見岳・伽藍岳、▽九重山、そして、▽熊本県の阿蘇山、鹿児島県の▽桜島、▽薩摩硫黄島、▽口永良部島、▽諏訪之瀬島です。

このうち、富士山では、過去3200年以内に起きた噴火をもとに、山頂や山の斜面の広い範囲で火口ができる可能性があるとされていますが、
山梨県富士山科学研究所などの最新の調査で、この範囲の外側でも噴火のリスクがあることがわかってきました。

その1つが、山頂から北東へおよそ10キロにある「雁ノ穴火口」という火口で、およそ1500年前に噴火が起きていたことが明らかになりました。

山梨県富士吉田市の市街地に比較的近く、地元の自治体や気象庁、火山の専門家などで作る火山防災協議会は、今後、「雁ノ穴火口」を想定火口の範囲に
含めるよう、ハザードマップの改定を進めることにしています。

山梨県富士山科学研究所の吉本充宏主任研究員は「調査が進んでいないことなどを理由に、想定の範囲から外れている火口は多い。
研究者も自治体や住民にリスクを伝えていく必要がある」と話していました。


以下略