高速炉開発 机上の空論?政策転換待ったなし
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812250008

高速炉は、高速中性子による核分裂反応でプルトニウムを効率的に燃やせる原子炉。
工程表では、今後5年程度は、もんじゅと同じナトリウム冷却型だけでなく、重金属炉やガス炉といった幅広いタイプの技術開発を支援し、24年以降に採用可能な技術を絞り込むとしている。

炉型も規模も示せない曖昧な工程表であり、全く容認できない。
政府が高速炉開発から撤退できないのは、開発をやめればプルトニウム利用の見通しが一層不透明になり、
使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す青森県の再処理工場の建設を続ける根拠など、核燃料サイクル政策の整合性がとれなくなるからにほかならない。

破綻した政策を取り繕うのはもうやめて、正面から向き合うべきだ。

そもそももんじゅは、開発に1兆円以上かけたが、トラブルが続いて250日しか動かなかった。
工程表では、さまざまな炉型で民間事業者による技術開発競争を促すとするが、ナトリウム型は、空気や水に触れると激しく燃えるナトリウムの取り扱いが難しく実現しなかった。ほかの炉型は海外でも開発の実績がほぼない。

手を挙げる事業者がいるかどうか甚だ疑問だ。