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>30代でも起こる「孤独死」壮絶すぎるその現場
>10/29(月)12:49最終更新 東洋経済オンライン

> 誰にも看取られることなく、ひっそりと部屋で最期を迎える 孤 独 死 。
> 死者数 は 年 間 3 万 人 といわれるが、その中で見落とされがちなのが、
> 働 き 盛 り の 現 役 世 代 だ 。
>日本少額短期保険協会が発表した「第3回孤独死現状レポート」によると、2015年
>4月〜2018年2月までの 孤独死者 のうち 50代以下 が 約4割 を占める。

>東京都府中市。築16年の日当たりのいいアパートで、 30代の男性 はリビングの
>ベッドにくの字に体を横たえた状態で息絶えていた。ベッドマットは粘りけのある茶色
>の体液をたっぷりと吸い込み、この世のものとは思えないほどの異臭を放っていた。

>■若くしてがんになり、親に連絡せず闘病
>辺り一面には、まるで小豆を散らかしたかのように大量のサナギが落ちている。これが
>羽化してハエになる。最初のハエは換気扇などのわずかなすき間から、その におい
>をかぎつけて室内に入り込む。そして遺体の眼球などに卵を産みつけ、幼虫(ウジ)→
>サナギ→成虫というサイクルで増加していく。隣人からの異臭がするとの通報を受けて、
>警察が駆け付けたときには すでに亡くなってから2週間が経過 していた。

>男性が亡くなったベッドの横のこたつの上には、パステルカラーの便箋が何枚もゴムで
>丁寧に束ねられていて、こう書かれてあった。
>「野菜を送りますね。慣れない都会で大変だと思いますが、頑張ってね!」
>それは故郷に住む母からの手紙であった。優しく穏やかな筆跡が残る色とりどりの便箋
>の隣には、 大 量 の 抗 が ん 剤 が無造作に置かれていた。キッチンの横の
>段ボール箱には、母が手紙とともに送ったであろうタマネギやニンジンやサツマイモが、
>水分を失ってクタクタにしなびている。

>男性は地元九州の高校を卒業後、上京して都内の大学に進学した。卒業した後は、都内
>の社労士事務所に事務職として勤めていたらしい。ある日体調が悪くなり病院に行くと
> 若 年 性 が ん だと診断された。その後は休職し、このアパートで 闘病生活
>を送っていたそうだ。実家の両親に心配をかけるのは申し訳ないと感じていたのだろう。
>男性は病気のことは伝えずに たった独りでがんと闘う ことを選んだようだ。九州に
>住む母はそんな息子の窮状をまったく知らないまま、毎月野菜と手紙を送り続けていた。

>男性の住んでいたアパートの1Kの部屋は、小ぎれいに整頓されており、青色のスノー
>ボードのブーツや少年マンガ誌、最新ゲーム機などが所狭しと並んでいた。アクティブ
>な性格で、花の独身生活を謳歌していたようだ。しかし がんの悪化と ともに身動き
>が取れなくなった のだろう。前述の孤独死現状レポートによると、孤独死の死亡原因
>は6割が病死だ。この男性のように異臭によって発見されることも多い。