北海道胆振東部地震によるブラックアウトは、いろいろな所に大きな被害を
もたらしたが、今回の地震で現実的な実感として、“信号機の全停止”の恐怖と
焦燥感を強く受けたことである。

ブラックアウト(大規模停電)によって、マンションに住んでいる我々は、停電に
よって、一瞬のうちに、水・エレベーター・トイレ等々がつかえなくなる。一番困るのは、水・食料・電池であり地震の翌日(9月7日)に信号機が全停止している街中に車を走らせなければならなかった。

街中で車を走らせていて感じたのは、交差点において、“無政府状態”となっていることである。交差点では、誰がどう先に通過するのか、互いに相手の目の色を見て
通過するのであるが、一つ判断を間違ったら大事故となる。 私は30年近く車を運転しているが、非常な恐怖を感じたのはこの時が初めてである。事実この日の運転で
4〜5回は事故になりかねない場面に遭遇した。この日は、街中での交通事故による救急車のサイレンが、ひっきりなしに鳴り響いていたのを思い出す。