家が真っ二つ!バヌアツ火山島の噴火でM5.6 タッキーが挑んだ溶岩湖が消えた!  2018年12月20日 13時48分 @ハザードラボ
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今月15日にバヌアツのアンブリム島で起きた火山爆発による地震で、各地で地割れや建物が分断される被害が相次いだ(Extreme Pursuit)

今月15日、南太平洋に浮かぶバヌアツのアンブリム島で起きた火山噴火が原因で、マグニチュード(M)5.6を最大とする地震が相次ぎ、家屋が倒壊したり
地割れが起きるなど、住宅地にも被害が及んでいたことが明らかになった。

今月15日、ニューヘブリディーズ諸島のひとつ、アンブリム島のマルム火口に亀裂が走り、空高くマグマを噴き上げるとともに、爆発的噴火が発生。

アンブリム島はバヌアツで5番目に大きな島で、中心部には直径12キロの巨大なカルデラが広がっていて、内側にはマルム火口とベンボウ火口というふたつの
溶岩湖がある。(噴火前に撮影されたマルム火口/Fergus Young/Extreme Pursuit)

タッキーが探検した溶岩湖が消失
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右が17日撮影のマルム火口。赤く煮えたぎっていた溶岩が消えた(John Tasso/Extreme Pursuit)

どちらも年間を通じて活発な活動を続けており、日本では“タッキー”こと滝沢秀明さんが火山探検家として噴火口内に入り、溶岩湖への接近に挑んだことで
知られるが、今回の爆発で溶岩が消失。バヌアツ気象局によると、火山監視カメラの画像でも、高温を発する溶岩湖が確認できない状態だという。

一方、15日の爆発に伴って火山性地震が群発。なかでも最大マグニチュード5.6の地震では、島の南東部に位置し、ふたつの溶岩湖から3キロ圏内の集落で、
巨大な地割れが広がり、各地で道路が陥没。民家や建物が真っ二つになる被害が相次いだ。

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2つの溶岩湖の周囲へは立ち入りが禁止されている(バヌアツ気象局Vanuatu Meteorology and Geo-hazards Department)

バヌアツ気象局は、噴火警戒レベルを5段階中の3に引き上げるとともに、引き続き、噴火のおそれがあるとして、ベンボウ火口の半径2キロ、
マルム火口の半径4キロ内への立ち入りを禁止している。

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住宅地や道路に広がる亀裂

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この民家は完全に浮いてしまった