「十和田の噴火」伝える資料展 (動画有り) 10月09日 19時45分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20181009/6080002623.html

およそ1100年前に起きた「十和田の噴火」のすさまじさをパネルで伝える企画展が、十和田市で開かれています。

企画展は、今から1103年前の西暦915年に起きたとされる「十和田の噴火」から災害について学ぼうと、十和田市教育委員会が開きました。

このうち、噴火の規模についてのパネルでは、噴き出したマグマの量が、平成3年に長崎県の雲仙・普賢岳が噴火した時の10倍以上に
のぼる50億トンと推定され、国内で記録が残る中では最大規模だと伝えています。

また、噴出物が周辺に厚く積もったこともわかっていて、昭和40年代に秋田県教育委員会などが現在の北秋田市で行った発掘調査についての
パネルでは、家屋の基礎が、地下1メートル30センチから見つかったことを伝えています。

このほか、火山灰が東北のほぼ全域に積もり、農作物が壊滅的な被害を受けたと考えられることを知ることもできます。

十和田市教育委員会の江渡俊裕さんは「会場に足を運んで、噴火の恐ろしさを知ってほしい」と話していました。

この企画展は、十和田市郷土館で来月11日まで開かれています。