インドネシア 巨大地震が襲ったスラウェシ島沖のサンゲアン島で噴火相次ぐ!(動画)  2018年10月17日 12時12分 @ハザードラボ
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/6/26926.html

巨大地震と津波があったインドネシア・スラウェシ島の南方沖に位置するサンゲアン島では、先月末から激しい噴火活動が続いている。

1万4000以上の島から構成されるインドネシアのうち、サンゲアン島は、南東部の小スンダ列島に属する小さな火山島だ。地震と津波による壊滅的な
被害を受けたスラウェシ島からは300キロほど南の海上に浮かぶ。

サンゲアン島は1985年の巨大爆発で約1200人の島民が全員避難して以来、半径1.5キロ以内への接近を禁止されている無人島だが、先月30日以来、
ふたつある火口のうちのひとつからマグマが噴出し、火山灰を含んだ黒い噴煙が高度2000メートルを超えて上昇するのが目撃されている。

欧州の地球観測衛星センチネル-2の観測画像では、溶岩の流出も確認されている。現地防災機関は警戒レベル2を維持し、火山の動向を監視している。

同国エネルギー鉱物資源省によると、サンゲアン島では2014年5月から6月にかけて大規模噴火が発生し、このときは噴煙が高度15キロ上空に到達。

以後、2017年6月まで大きな変化はなかったが、ここ1年間は山頂付近で熱異常域が確認されていた。

オーストラリア・プレートと太平洋プレートの境界にあたり、近くにはフィリピン海プレートとユーラシア・プレートがぶつかるという、
4つのプレート同士がせめぎあう位置にあるインドネシアの島々は、日本と同様に地震活動と活火山が多く、過去には地球規模で急激な気候変動を
引き起こすほどの巨大噴火が記録されている。

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サンゲアン火山の噴火(Martin Rietze)

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地球観測衛星の画像では溶岩流の発生も確認されている(Sentinel-2)

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地震が襲ったスラウェシ島の南方沖に位置するサンゲアン島は半径1.5キロ以内への立ち入りが禁止されている(Wikimedia Commons)