宇宙エレベーター実現へ=ロボット着陸実験―福島
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000088-jij-sctch
 地上と宇宙ステーションをケーブルで結び、人や物を運ぶ「宇宙エレベーター」の実現に向けた実験が14日、福島県南相馬市の大規模試験場「ロボットテストフィールド」で行われた。

 実験は「宇宙エレベーター協会」(東京都港区)などが実施した。上空の気球からつり下げたケーブルを伝って、四つ足ロボットを載せたクライマーと呼ばれる昇降機が上昇。
火星などに着陸することを想定し、上空約40メートルからロボットが飛び降り、パラシュートを開いて着地した。

 宇宙エレベーターは、ロケットに代わる大量輸送手段として期待されるが、協会によると、実際に宇宙まで行けたとしても、月や惑星に着陸するには技術的な課題が多いという。
実験を通して、パラシュートや逆噴射などを使った安全な着陸方法を模索する考えだ。

 この日の実験を終え、協会の大野修一会長は「技術的な開発が追いついていないが、理論的には実現可能だ。2050年までには実現したい」と語った。