日本語講座(超初級編)

【本日の構文】
>(A) 人が管理する農作物 と (B) 腐葉土などを栄養に勝手に生えてくる菌類 を
> 同じ扱いにしてどんな意味があるの?

これは「(B) 菌類」で異常が見られても「(A) 農作物」には異常はないから食え という
意味の構文です。では、(A)と(B)をさまざまなケースに置き換えて、勉強してみましょう。

【炭鉱編】
(A) 人間 と (B) カナリア を 同じ扱いにしてどんな意味があるの?

同じ扱いにしているわけではありませんよね。
酸欠の感受性の高い (B)カナリアに異常があれば、次は (A)人間にも異常が生じるため、
「指標」として (B)カナリアを観察しているわけです。
この場合、「 (A)人間に異常は検出限界未満だから作業を続けろー」は、不合理な考えです。

【海水浴場編】
(A) 人に病原性のある細菌 と (B) 勝手に生えてくる大腸菌 を
同じ扱いにしてどんな意味があるの?

同じ扱いにしているわけではありませんよね。
人糞混入の「指標」である (B)大腸菌が一定以上検出された場合、(A)病原性のある細菌も
生息している危険性が高いので、遊泳禁止にします。
この場合、「 (A)病原性のある細菌は検出限界未満だから泳げー」は、不合理な考えです。

ここで、冒頭の「本日の構文」を振り返ってみましょう。

【本日の構文】
>(A) 人が管理する農作物 と (B) 腐葉土などを栄養に勝手に生えてくる菌類 を
> 同じ扱いにしてどんな意味があるの?

同じ扱いにしているわけではありませんよね。
(B)菌類は (A)農作物より放射性物質を集めやすい性質があって高い数値が出やすいので、
酸欠の感受性の高い (B)カナリア や人糞汚染状況を示しやすい (B)大腸菌と同じように、
「指標」として捉えられているのです。
この場合、「 (A)農産物は検出限界未満だから食えー」は、不合理な考えです。

さらに、この場合に検出されている放射性物質は主にγ核種であって、α核種・β核種は
通常の検査方法では検出できません。つまり
(B)γ核種は、(A)α・β核種の存在を示す「指標」として使われています。
この場合、「 (A)α・β核種は検出されていないんだから食えー」は、不合理な考えです。

このように一般の人々は、合理的な考えに基づいて「指標」を捉え、判断しているのです。
それを「同じ扱いにしてるぅー」というのは不合理な考え、というよりイチャモンですね。

でも、(A)危険厨のみなさんは、そんな(B)安全厨(を装う工作員)からも学ぶことがある
んですよ。「自分は○○県米を食っている」という(B)安全厨が、明らかにおかしなことを
言うようになったら、それを「指標」にすればいいのです。そして(A)危険厨のみなさんは
(B)安全厨(を装う工作員)みたいにおかしくならないよう「○○県米」を食べないように
すればいいのです。こんなことも教えてくれる「○○県米」スレって勉強になりますよね?

以上、本日の「日本語講座(超初級編)」でした。