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Wikipediaだけど第二次世界大戦の戦没者数。
1937年7月から1945年8月までの約8年間(ちょうど今年は震災8年目だが)で

>日本政府は1963年の閣議決定「戦没者追悼式の実施に関する件」において「戦没者」
>について「支那事変以降の戦争による死没者(軍人・軍属及び準軍属のほか、外地にお
>いて非命にたおれた者、内地における戦災死没者等をも含む者とする。)」であると決定
>し、戦没者の数を約310万人としている。
>厚生労働省は戦没者の概数を240万としている。

間を取り当時(外地含め)総人口1億として、3%弱。8年間に均せば、年平均0・35%。
あれだけ徴兵・動員され都市をことごとく焼かれても8年間の戦争で97%は生存してる。

じゃあ、あの戦争は大多数にとっては大したことではないのかというと、そうではない。

その逆で、あれほど「生きた心地がしない」戦争でも統計上は年平均0.35%の死亡率。
一見、無視できるような死亡率が、死線をさまようレベルの過酷なリスクだということ。

(そもそもリスクとはそういうものだが、他ならぬ大震災や原発事故に生涯で遭遇する
 リスクは、これよりはるかに高い。というのも、これまた認識されていないことだが。)

もちろんこの戦没者の死と別に、健康を害した者、家や財産を失った者、人生が狂った者
は、その何倍もいるわけだが。そうした社会全体への負の波及効果をもろもろ考慮すれば、
おそらく統計上目立つぐらいの死者が出ていれば、復興はおろか、国が滅んでいただろう。

今回の災厄は、別に弾丸や爆弾が飛び交うわけでもないから余計に危機意識を持ちにくい。

善意で「まだ周囲で死者が増えたように思えない」というのは、この錯覚によるもので、
悪意で「バタバタと死ぬんじゃなかったのか〜w」というのは、この錯覚を悪用した詭弁。