知事 原発事故の備え改善を要望 08月02日 11時47分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180802/1030004230.html

柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について現時点で慎重な姿勢を示している新潟県の花角知事が、就任後初めて東京電力の小早川社長と会談し、
東京電力の原発事故への備えが不十分だと国から指摘されていることは非常に残念で、強い意志を持って改善してほしいと要望しました。

ことし6月に就任した花角知事は、新潟県が独自に実施している福島第一原発の事故についての検証作業が終わるまでは柏崎刈羽原発の再稼働を
認めるかどうか判断しないという考えを示しています。

2日は、東京電力の小早川社長が新潟県庁を訪れ、花角知事と初めて会談しました。

この中で、小早川社長は「新潟県が進めている検証作業は再稼働の理解を得るうえで重要なプロセスだと考えており、引き続き最大限協力させて
ほしい」と述べました。

また、東京電力が実施した原発事故の訓練について、原子力規制委員会が先月、情報共有に不十分な点があるとして厳しい評価を示したことについて、

小早川社長は「私が先頭に立って改善にしっかり努めたい」と述べ、原発事故への備えを徹底し地元の信頼回復に努める考えを示しました。

これに対し、花角知事は「訓練の評価は非常に残念なことで、強い意志を持って改善してほしい」と苦言を呈しました。