トリニダード・トバゴ悪魔の泥火山 M7地震で再び爆発!(動画) 2018年08月23日 12時37分@ハザードラボ
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/6/26135.html

中米ベネズエラ沖で22日に発生したM7.3の地震の影響で、対岸のトリニダード・トバゴでは、「デビル(悪魔)」という異名を持つ泥火山が再び爆発した。

今年2月にも23年ぶりに爆発しており、地元の専門家が地震との関連性を調べている。

地震が発生したのは日本時間22日午前6時31分ごろ、カリブ海に面したベネズエラ北岸でM7.3の揺れが観測された。この影響で、
対岸のトリニダード・トバゴでも、M6.9の地震が発生。現地ではラッシュアワーの午後5時半過ぎだったことから、家路に急ぐ人たちの交通に影響を及ぼし、
各地で建物の外壁が崩れ落ちたり、地割れなどの被害が報告された。

トリニダード島南部に位置するプリンスタウンのデビルズ・ウッドヤード公園では、地震発生直後に轟音がとどろき、泥火山が爆発。

地中からセメントのような粘り気のある泥が噴き出し、公園の芝生に広がった。

「悪魔の製材所」を意味するデビルズ・ウッドヤードは、今年2月にも爆発が相次ぎ、直径45メートルを超えるクレーターが出現。公園の景色を一変させた。

泥火山は、地中深くの地下水が多い地層に圧力がかかり、その上の粘土層を破壊して地中に噴出する現象で、必ずしも火山活動とは関係していないが、
23年ぶりに起こった2月の爆発から、今回はわずか半年余り。

西インド諸島大学(UWI)地震研究センターのリチャード・ロバートソン教授は「泥火山の爆発は今回の地震活動と関係がある可能性はあるが、
結論を出すにはさらに詳しい研究が必要だ」という見解を示した。

https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/6/1/26135/27751868_1721282677891775_5556368224048452438_n.jpg
トリニダード・トバゴの泥火山(画像は今年2月の爆発/Trinidad and Tobago Weather Center)

https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/6/1/26135/devils.png
地震の震源地(★)とトリニダード・トバゴの位置関係を示した地図(USGS)

https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/6/1/26135/39872700_1954451094574931_8091561554933186560_n.jpg
各地で地割れも広がっている(Trinidad and Tobago Weather Center)